2012年5月 (5月20日更新)
5/4(金)
先月は病気のせいで寝て過ごすことが多かった。中旬過ぎまでオーディオの電源も消えたままだったのだが、ソフトだけはネットを片目でぼんやり見ながら、病気のおかげでこの先どうなるかわからないのだからという勢いもついて、プチプチとクリックして結構ぼくとしては大量に購入してしまった。
☆US盤EMIの抱き合わせSACD5セット
EMIの往年の名演奏のSACDが抱き合わせで2~3枚組のパッケージで値段は1500円前後で売っている。去年の年末から今年の3月頃に国内盤で発売されたものとモロにかぶる。
ジャケットは発売当時のアナログ盤のジャケットやらマスターテープのカラー写真が使われた立派なもの。枚数2倍でほぼ半額なのだから実質国内盤の1/4だ。これぞハイCP?
そう言えばアナログの時代にも廉価版ではなくて、1枚1枚はまだ通常盤だが、2枚組にしてバラで買うより少し安くしてあるパッケージがあったように思う。そんなことを思い出した。
これは残念ながらベートーヴェンのみ国内盤を買ってしまっていた。でも、ブラームスのヴァイオリン協奏曲はエソテリック盤を買いそびれてしまったし、ダブルコンチェルトはCDも持っていなかったので、ポチっとやることにした。
・リヒテルのシューマン&グリーグのピアノ協奏曲と指揮がクライバーのドヴォルザークのピアノ協奏曲
ドヴォルザークの方はクライバー指揮とのことで興味をひかれるが、曲になじみがないのでアナログ時代からずっとパスしてきた。シューマンとグリーグは名演のひとつには違いないが、他にもたくさん名演はあるし、両方とも単品で国内盤の値段だったら買わなかったと思う。
・リストのハンガリー狂詩曲(ジョルジュ・シフラ)
長岡先生が外盤ジャーナルでかなり褒めていた盤のSACDだ。正確な文章は忘れてしまったが、ソリッドでパワフルな低音、シャープだがメタリックさ皆無の高音、音像は小さめに帝位する、というような内容だったと思う。はたしてその音質が再現できているだろうか。
国内盤は2枚組4500円、しかしこちらは超絶技巧練習曲までついて2000円弱、国内盤は買うのに躊躇したが、この値段なら抵抗なく買えた。
・クレンペラーのモーツァルト後期交響曲3枚セット
クレンペラー指揮のモーツァルト交響曲第35・36・38・39・40・41番の6曲3枚組。
モーツァルトってクラシック音楽においてベートーヴェンと人気を二分するもう一方の雄であることは間違いないし、世間的な評価という面からもぼくがそう感じるという面からも名曲はうじゃうじゃたくさんあると思うのだが、なぜかぼくは執念もやしてあの曲この曲、あの演奏この演奏とCDを集めたり聴いてきたわけではない。
交響曲もピリオド楽器の走りのホグウッドの全集と、あとはバーンスタイン指揮のNo.40・No.41を持っているくらい。しかもホグウッドの方は長岡先生の外盤A級セレクションに載っていてから買ってみた、という理由であり、純粋に曲が聴きたかったわけではない。
元来ピリオド楽器の演奏よりモダンのオケの演奏の方が好きなので、この値段(これもやっぱり2000円弱)なら1セットあってもよいかなと考えた次第。
クレンペラーは好きな人は好きなようだが、ぼくは微妙に後の世代(カラヤン・ベーム・バーンスタイン・ショルティのあたり)なので余りたくさんの演奏を聴いたことがあるわけではない。世間的には名演らしいので、買ってもそんなに後悔することはないだろうと考えた。
・デュプレのエルガーとディーリアスのチェロ協奏曲
これも単品3000円×2なら買ってない。ハイドンやドヴォルザークのチェロ協奏曲なら聴くことあるが、エルガーとディーリアスは今まで聴いたことがなく、デュプレのディスコグラフィーにあることは知っていたが、いままで手が回らなかった。どんな曲だろう。すこし楽しみだ。
5/5(土)
・テラークの幻想交響曲(SACD)
アマゾンで普段は2500円くらいだが、2000円を切っていたので注文した。幻想だけでなく、くるみ割り人形も入っている。テラークのSACDは安いやつみかけたら買うようにしているのだが、有名なディスクは高値安定みたいだ。
・バーンスタインのショスタコーヴィチ交響曲第5番文化会館ライブ
これも安い中古があったので購入。特徴ある気持ち悪いジャケットだ。
やはりライブのムラヴィンスキーの同じ曲のSACDも気になるのだが、こっちはお高いので今のところ静観だ。
5/6(日)
・Beethoven Sonatas & Trios
.ベートーヴェンの初期のチェロソナタとピアノ三重奏曲の2枚組。
それだけでは面白くもなんともないが、ジャケットの通り、チェロソナタの伴奏や、ピアノトリオのピアノパートに何とチェンバロが使われている。実際聴いてみるとベートーヴェンであるようなないような不思議な印象だ。
・ムーティのベートーヴェン交響曲全集
これも6枚組2000円弱のデフレCDだ。アナログレコードの頃はベートーヴェン全集といったらこの10倍くらいしたのではないだろうか。
ムーティのベートーヴェン交響曲全集が目当てだったわけでなくおまけに入っているリヒテルと競演しているピアノ協奏曲第3番がお目当てで購入した。
リヒテルはいいピアニストだと思うが、何年か前に晩年のやたらとミスタッチが耳につくライブのCDを聴いてしまい、ぼく自身の中でランキングがかなり下がっていた。
しかし入院前に「リヒテルと私」という永年リヒテルの通訳をしていた方がエピソードを綴った本を読み、自分の中でリヒテルが復権しつつあったのと、3月に行ったコンサートでピアノソロ版のピアノ協奏曲第3番を聴いたことが重なって、昔レコードで持っていたリヒテル・ムーティ盤をもう一度聴いてみたくなった。
ところが、探してみると現在廃盤状態らしく4000円以上する中古しか見つからない。いまどきただのCDで4000円はないでしょうと思い、店を変えたり条件を変えたりしていろいろネットを検索してみるとどういうわけかこのムーティのベートーヴェン全集が一緒に検索されてくるケースが多い。
不思議に思って曲目の詳細を見てみると交響曲9曲の他に序曲が3曲とお目当てのピアノ協奏曲第3番が入っているではないか。じゃあってことで注文してみた。
到着して聴いてみると、ピアノ協奏曲第3番は懐かしく聴けたのはもちろんだが、交響曲の方も悪くない。音も悪くないと思う。ベートーヴェンの交響曲といったら群雄割拠でなかなかムーティまで振り向く余裕はないと思う。リヒテルがおまけについていなかったら買わなかったことは間違いないが、少なくとも聴く機会があってよかったと思えるくらいではあると思う。
5/9(水)
・フリードリッヒ・グルダ&チック・コリアのThe Meeting
何の気なしにアマゾンを見ていたら発見した。外盤A級セレクションのNo.96だ。その昔持っていたアナログの音の記憶と比べてみると、音場感はCDの方というか、今のシステムの音の方が広いみたいだ。音像は今の音の方がこじんまりとして萎縮している感じなのに対して、昔のアナログの方がバーンと大きな音像で迫ってきていた気がする。
あと、アナログは内周に針が来ると結構歪っぽい音を出していた記憶があるのに対して、CDは最初から最後まで歪んだりせず音質が一定だ。それはCDのメリットだと思う。
5/18(金)
4月に買いまくったソフトのラストはアナログディスク、ちょっとした大物だ。(と思う。)
外盤A級セレクションのNo.19、ブランディーヌ・ヴェルレのバッハ/トッカータ全集だ。
外盤A級セレクションの出版当時から廃盤マークが付いていて手に入らないのかと思っていたが、複数のマニアのお宅で個体を確認しているし、たまにヤフオクに出品されているのを見かける。同じヴェルレでもアストレのクープランよりはそれなりにタマ数があるものと思われる。
ぼく自身I手県のUさんから1枚物のダイジェストの方を数年前譲ってもらい喜んで聴いていた。外盤A級セレクションには1枚物の方は音はちょっと落ちると書いてあったのだが、実際Uさんの家で比べてみたところ書いてあるほどには違わないと感じていた。
でもこっちの2枚組の方がジャケットがかっこいいし、当たり前だが曲だっていっぱい入っているし、チャンスがあればいつか手に入れたいと思っていた。
配達されたものを聴いてみるとパチパチとノイズが入り、程度はイマイチかなと思ったが、レコパックしたところあっさり解決したように思う。
音質自体は初めて聴いたわけではないので、高音質にびっくり仰天というほどではないが、自分が聴いたことがあるチェンバロの録音の中では最高峰であることは間違いない。
ちょうど手に入れたばかりの頃、爆音の貴公子Tさんとお会いする機会があり、尋ねてみるとTさんはお持ちでないとのことだったので、1枚物の方は無期限でTさんにお貸しすることにした。
5/20(日)
最近冴えない音なのに悩んでいた。入院して長いこと電源入れてなかったとか、歳とって高音が聴こえなくなってるんじゃないかとか、本棚を撤去してライブになり過ぎたからだ、とか理由はいろいろ考えられる。
ハタと思いついて、でもめんどくさいけど一念発起してD-55のFE-208ES-Rをはずして、アダプタリングとバッフルの取り付け具合を確認してみた。

なんと、すべてのネジが90度程度増し締めできた。若い頃ならバカ力で木がメキメキいうほど締め付けていたはずだが、歳とって力も弱くなり、通りいっぺん締めて動かなくなるところで止めておいた。
208ESを使っていたころはD-55を立てたままユニットをはずそうとすると重くて指が折れそうだったが、ES-Rならなんとかなる。マグネットの外径がバッフル開口と大差ないESと違ってアルニコのES-Rはネジがはずれてからの取り回しも楽だ。
FE-208ES-Rを元に戻して試聴してみると予想通りイメージ通り、切れ味とかガツンと来る感じとか、余韻の解像度とか押しなべて向上した。
ユニットを208ESからES-Rに換装したのは2008年1月頃の話だから、4年でネジが90度緩むということだ。正確に1年で22.5度緩むんだろうか?定期的にチェックしないとな。
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